女の子の習い事で人気の「バレエ」。少し調べるとたくさんの教室があって、どこに通わせるか悩んでしまいますよね。そこで、お子さんにバレエを習わせたいと思っているお父さんお母さんに向けて、子どものバレエ教室の選び方をご紹介します。
失敗しないバレエ教室の選び方 手順
- 近くのバレエ教室をリストアップ
- 入会金、月謝、発表会の費用をチェック
- 教室の教育スタイルを知る
- 上の学年の生徒さんを見る
- 生徒数や先生の経歴は重視しない
そもそもバレエは何歳から始めるべき?
バレエ教室を探す前に、そもそも子どものバレエは何歳から始められるかご存知ですか?クラシックバレエの教室は、3、4歳から入会できる教室が多くあります。「バレエは小さい頃からやらないと身にならない」と思われている方も多いと思いますが、ロイヤル・バレエ団(英国)でプリンシパルを長きにわたって務めた吉田都さんは、9歳頃からバレエを始めました。また、世界的に有名な熊川哲也さんも10歳頃にバレエをはじめました。
3、4歳から始めなければいけない、というわけではなく、お子さんが「バレエをやりたい!」と思ったタイミングから始めるのがよいでしょう。
1.近くのバレエ教室をリストアップ!
すでにチラシやWEBサイトでバレエ教室を見つけてる場合は、バレエ教室のリストアップは必要ありませんが、google mapで「バレエ教室」と検索すると、周辺のバレエ教室がリストアップされます。
参考までに、下のマップ画像は、神奈川県の武蔵小杉周辺のバレエ教室になります。周辺をマップで探すと、意外にたくさんのバレエ教室があることに気付くとおもいます。
徒歩や自転車で通うのならば、1km圏内を目安にしてバレエ教室を探してみましょう。お子さんが小さい間は、毎週、一緒に通うことになりますので、遠くなるとそれだけ親御さんの負担が大きくなります。
2.入会金・月謝・発表会の費用をチェック!
教室のある地域や規模によっても毎月の費用は変わってきますが、入会金・月謝・発表会の目安は以下のようになります。
入会金 | 10,000円~20,000円 |
月謝 | 6,000円~10,000円 ※週1回レッスン |
発表会 | 100,000円~200,000円 ※特別レッスン代、衣装代、写真・DVD購入など |
消耗品 | 5,000円~10,000円 ※タイツ、シューズ、レオタード |
入会金や月謝は、水泳や英語教室などの習い事とあまり大きく変わりませんが、バレエの場合、発表会の出費が大きくなりがちです。
発表会を毎年おこなっている教室、反対に、発表会を開催しない教室など、頻度は、バレエ教室の方針によって様々です。WEBサイトでは記載されていないことが多いため、必ず、入会する前に、教室の先生に聞いてみましょう。
3.教室の教育スタイルを知ろう!
バレエ教室は大きく分けると、楽しんで踊ることを目指す教室と、プロを目指したりコンクールで入賞することを目標にした教室があります。
「将来、プロとして舞台で踊ってほしい」「発表会で人前に立つ経験をつませたい」という場合は、バレエ団付属の教室や、クラシックバレエの基礎を教えてくれれる教室が良いかと思います。こうした教室は、学年があがるにつれて、先生の指導が厳しくなりがちですが、クラシックバレエのスキルは、確実に身につきます。
「姿勢を綺麗にさせたい」「表現力を高めたい」「保育園、幼稚園、学校以外の友達を作りたい」「柔軟性や筋力をつけたい」という場合は、楽しく踊ることを目指すバレエ教室でも、十分、身につきます。
お子さんの性格で合う合わないがありますし、親御さんが何を目的にお子さんにバレエをさせたいかにもよります。まずは、見学や体験レッスンにいってみて、先生の話を聞いたり、レッスンの雰囲気をみて判断されると良いと思います。
バレエ教室の種類
バレエ教室は、「個人運営の教室」「 バレエ団付属の教室 」「 カルチャーセンター」「 スポーツジムのバレエクラス」などの種類があります。
個人運営の教室 | バレエ団経験者が独立して開いた教室などがあります。本格的なバレエレッスンが受けられ、友達も作りやすい傾向があります。 |
バレエ団付属の教室 | プロのバレエダンサーを育成する目的で運営されています。現役バレエダンサーを間近に見る機会もあります。 |
カルチャーセンター | 自分のレベルにあったレッスンで手軽に始められます。曜日が限定されていることが多いです。 |
スポーツジム | 本格的なバレエレッスンは受けられませんが、スポーツジムに契約していれば無料で受けられます。 |
4.上の学年の生徒さんを見る
バレエの先生になるには、国家試験などの特別な資格は必要ありません。そのため、中には、クラシックバレエの知識や経験が少ない先生もいます。ですので、生徒さんに正しくレッスンをおこなえる教室かどうかを判断するために、見学は、小学校高学年、中学生、高校生など上のクラスも見てみることをお勧めします。
正しいレッスンをする教室であれば、キレイな姿勢、きちんとした髪型、しっかりとした挨拶・礼儀作法が身についているはずです。
5.生徒数や先生の経歴は重視しない
生徒数が4,5名の小規模なクラスや、10名以上のクラスなど、バレエ教室によって様々ですが、必ずしも生徒数が多いクラスが良いとは限りません。
生徒数が多い教室は、人気や安心感はありますが、先生の目が行き届かないため、友達とのおしゃべりが始まったり、「パ(バレエの足の動き)」「ポジション(手や足の位置)」ができていなくても、見逃されてしまいがちです。
たとえば、 60分レッスンを先生が一人が10名の生徒に教える場合、先生が生徒に目を向けられるのは、多くても4、5分です。生徒数は、教室選びではそこまで、重視しなくてもよいかもしれません。
また、先生のバレエ経歴を気にする親御さんも多いかと思います。たとえば「〇〇バレエ団所属」「コンクール入賞」「海外バレエ留学」など様々な経歴をお持ちの先生がいます。先生の踊りが上手なのに越したことはありませんが、踊れるのと教えられるのは、違う技術ですので、経歴だけで選ぶのは避けたほうがいいでしょう。
子どものバレエ教室選びは、経歴よりも「子どもに優しくて、親御さんに親切で、スタジオの雰囲気づくりが上手」そんな先生がいる教室を選ぶと、子どもも安心して、長く続けられるでしょう。
コンクールを目指す場合は…
コンクールで入賞させたいという目的がある場合は、コンクール向けの対策や入賞するコツがあるため、入賞実績の豊富な教室や、コンクール経験者の先生がいる教室を選ぶのがベターです。
まとめ
初めてのバレエ教室は不安なこともたくさんあると思います。入会金も安くないため、入会する前に、数か所の教室を見学・体験レッスンして、お子さんと教室の相性や金額面をしっかりとチェックするようにしましょう!
チェックリスト
- 教室は自宅から遠すぎないか
- 月謝は周辺のバレエ教室と比べて高すぎないか
- バレエの発表会があるか
- ある場合は、頻度がどのくらいか
- 発表会にかかる費用の目安はどのくらいか
- 教育スタイルは「プロを目指す」「楽しんで踊る」のどちらか
- お子さん(親御さん)にバレエをさせたい目的とあっているか
- 上の学年の生徒さんはキレイな姿勢、きちんとした髪型、しっかりとした挨拶ができているか