バレエで骨盤を整え歪みのない身体へ！歪みの原因と改善方法

自分の骨盤の歪みが気になることってありますよね。骨盤は身体の土台となる重要なパーツであると同時に、日常生活のちょっとしたくせでも歪みが起こる部分です。
バレエの基礎レッスンには、この骨盤を整えるための動きがいくつかあります。この記事では歪みの原因から、骨盤を整えるレッスンまで紹介します。

骨盤が「歪む」ということ

骨盤は左右にある大きい腸骨という骨と、中心部にある仙骨という骨からできています。
骨盤が歪むということは、この腸骨が左右対称でない位置にあることや、腸骨と仙骨の開き具合の大小（いわゆる骨盤が閉じているとか開いているということ）をいいます。

骨盤が歪む原因で一番多いのは日常生活の癖です。
普段、何気なく足を組んで座ったり、ぺたんこ座りや片寄った立ち方といった些細なことの積み重ねで骨盤は歪んでいってしまいます。

骨盤が整うと身体全体が整う

一般的に骨盤が歪んでしまうと、その上に位置する背骨も歪んでしまいます。そうなると身体全体が歪み、様々な身体の不調が出てきます。
このように様々な不調が出てくるのは、骨盤が身体の土台であるからです。

家も土台となる基礎部分がしっかりしていないと、不安定な家になりますよね。身体も同じなのです。土台である骨盤を整えてあげることによって、身体全体が安定して整うのです。

それでは骨盤が整うとどのような効果が期待できるのでしょうか。

• 腰痛や肩こりの軽減
• 頭痛の解消
• 便秘の解消
• 痩せやすくなる
• 自律神経が整う

主な効果を挙げましたが、この他にもこれらに派生する効果もあるので、骨盤を整えることのメリットはとても大きいのです。

自分の骨盤のゆがみを確認

骨盤を整えるには、まず自分の歪みを確認するところからがスタートです。自分でできる簡単な確認方法をご紹介します。

足先チェック

仰向けで寝ます。その時の左右の足先の開き具合を確認してみてください。通常45°～60°の開き具合です。

それよりも大きく開きすぎている場合は、骨盤が閉じすぎている可能性があります。

逆に足先が開いていない、もしくは内側に傾いている場合は骨盤が開いている可能性があります。

左右差がある場合はその左右差で判断します。例えば左足の方が外側に傾いている場合は左の骨盤は閉じで右の骨盤が開いているか前傾しているという具合です。

膝倒しチェック

仰向けで寝て、両膝を立てます。次に左右に膝を倒してみてください。

倒れやすいほうに歪みが起きている可能性があります。例えば左側に倒しやすく右側に倒しにくい場合、左の骨盤が閉じて右の骨盤が開いている可能性があります。

バレエレッスン　～柔軟・ストレッチの重要性～

骨盤が歪んでいる状態は、骨盤周囲の筋肉が硬くなっていたり弾力がなくなっています。

バレエのレッスンでは、バーレッスンやセンターレッスンに入る前には必ず骨盤周りの筋肉をほぐすための柔軟をおこないます。そうすることによって、硬くなった筋肉によって歪んだ方向に引っ張られた骨盤が、正常な位置に戻りやすくなります。

骨盤に有効な柔軟方法

バレエレッスン　～バーレッスンで骨盤を締める～

柔軟・ストレッチが終わると、骨盤周囲の筋肉が緩み、ある程度歪みが軽減してきます。
しかし、これだけでは日常生活で歪められた骨盤は基に戻りやすいのです。なぜなら長年のくせの蓄積により、歪んだ状態が身体に強く記憶されているからです。

この「歪みが取れたけれど戻りやすい状態」から「戻りにくい状態」にするために、バーレッスンは重要な役割をします。どういうことかというと、バーを持つことにより安定した姿勢を保つことができます。

そのうえで様々な動きをすることによって、骨盤周囲のインナーマッスルが強化され、骨盤を正しい場所にキープできる身体になるのです。

例えば、正しい一番ポジションになることで骨盤が左右対称に締まっている状態がキープされます。そこでプリエをすることによって、正しい骨盤のポジションを保つ筋肉が働き、体に正しい状態が記憶されやすいのです。

このように一つ一つのバレエの基礎レッスンには、骨盤を美しく保つための要素が多くちりばめられています。自分の歪みを確認した上で、どこの部分を伸ばして、どこの筋肉を鍛えているのかを少し意識するだけでも変わってきます。

バレエライフを楽しみながら骨盤を整えられるなんて最高ですよね。是非参考にしてみて下さい。