バレエの中でもよく登場する「トンベ・パドブレ」。
足の動きに注目しがちですが、腕の使い方ひとつで踊りの印象は大きく変わります。
この記事では、レッスンでよく使われる
トンベ・パドブレの腕の基本パターン6種類を、初心者さんにも分かりやすく解説していきます。
トンベ・パドブレとは?
トンベ・パドブレは、
ピルエットにつながる動き
大きなジャンプにつながる動き
のどちらにも使われる、とても使用頻度の高いステップです。
今回は
ピルエットにつながる腕の動き
ジャンプにつながる腕の動き
の2つに分けて解説していきます。
ピルエットにつながる腕の動き【基本3パターン】
✅ パターン①|最も基本のオーソドックスな腕の動き
動きの流れ
足を前に出す
踏み込みと同時に両腕を大きく前へ開く
パドブレで片腕が4番ポジションへ入る
ポイント
腕だけでなく、胸・背中ごと前に広がる意識が大切
手だけが前に出ると動きが小さく見えてしまう
「空気を押し広げる」イメージで動くと美しく見える
✅ パターン②|両腕を上と横に同時に開く動き
特徴
両腕がアン・バーから一気に上と横へ開く
とてもレッスンでよく使われる基本パターン
ポイント
腕と一緒に胸もしっかり持ち上げる
顔と目線も一緒に上へ
上半身の立体感が一気に出る腕の使い方
✅ パターン③|胸の前で腕を入れ替えるタイプ
動きの特徴
右 → 左 と、胸の前で腕を入れ替える
見た目はシンプルだが、実は難易度が高い
ポイント
ロボットのようにカクカク動かさない
指先が少し遅れてついてくるイメージ
胸・背中・腕を連動させると一気に滑らかになる
✅ パターン④|アン・オーに入る腕の動き(男性にも多い)
特徴
両腕が青(アン・オー)に入る形
男性ヴァリエーションでもよく使われる
ポイント
顔の向きで印象が大きく変わる
横ではなく、やや斜め前にアクセントをつけると
→ 動きが一気に舞台向きになる
ジャンプにつながる腕の動き【基本2パターン】
ジャンプにつながるトンベ・パドブレは、
ピルエット用とはまったく別の腕の使い方になります。
✅ パターン⑤|最も王道のジャンプ前アーム
動きの基本
アン・バー → アン・オーへ開く
腕と脚が同じタイミングで一緒に出る
最大のポイント
腕の高さよりも、胸が少し高い位置
胸が落ちると、ジャンプ前の迫力がなくなる
上半身に「余裕」を作ることでジャンプが綺麗に見える
✅ パターン⑥|片手アン・オー+片手が開く形
特徴
片方の手がアン・オー
もう片方の手が横へ開く
ポイント
顔はアン・オー側へ向ける
開く方の腕と一緒に視線と顔も連動
青に入る時にほんの少しアクセントをつけると舞台映えする
トンベ・パドブレの腕を美しく見せる最大のコツ
どのパターンにも共通する重要ポイントは以下の3つです。
✅ 腕だけで動かさない
✅ 胸・背中・肩甲骨まで連動させる
✅ 指先は少し遅れてついてくる
この3つを意識するだけで、
トンベ・パドブレの印象は驚くほど変わります。
まとめ|腕が変わると、トンベ・パドブレは一気に上達する!
トンベ・パドブレには
ピルエット用・ジャンプ用で腕の使い方が大きく異なる腕だけでなく、**胸・背中・顔まで含めた「上半身の流れ」**が重要
同じ足の動きでも、腕が変わるだけで踊りのレベルが一段上がる
ぜひ次のレッスンから、
「足+腕+胸+顔」のトータルの動きで意識してみてください。