タンジュ(バットマン・タンジュ)は、バレエの中でも最も基本となる動きのひとつです。
「ただ足を出すだけ」と思われがちですが、実は守るべきルールが多く、ここを正しく理解することでバレエの上達スピードは大きく変わります。
この記事では、初心者さんが必ず押さえておきたいタンジュの重要ポイント3つを、分かりやすく解説していきます。
タンジュとは?バレエの基礎中の基礎
タンジュとは、つま先を床の上でスーッと伸ばしながら「前・横・後ろ」に足を出す、バレエの基本動作です。
タンジュには次のような役割があります。
- 足先まで美しく使うための基礎作り
- ターンアウトの練習
- 軸足の安定
- ジャンプや回転につながる準備
バレエのすべての動きにつながる、とても大切な基礎ステップです。
タンジュの重要ポイント①|足の「面」を意識する
タンジュで最も重要なのが「足の面」です。
バレエでは、股関節から足を外に回す「ターンアウト」を使います。
このとき、足の内側の面が前を向いた状態になります。
正しいタンジュの条件は次の通りです。
- 足の内側の面を前に向けたまま出す
- 出す時も戻す時も向きを変えない
- つま先だけで無理に回さない
【よくある間違い】
- 足を出す途中で向きが変わる
- つま先だけ無理に回してしまう
- 股関節が安定せずコロコロ動く
【セルフチェック方法】
- バレエシューズのゴム(バッテン)が横向き → OK
- ゴムが天井向き → OK
- ゴムが前向き → 向きが崩れているサイン
タンジュの重要ポイント②|足裏は「力を入れすぎない」
初心者さんにとても多いのが、
「つま先にずっと力を入れ続けてしまう」間違った使い方です。
タンジュで本当に大切なのは、足裏の柔らかさです。
【正しい足裏の使い方】
- 指の付け根で一度「折る」
- そこからスーッと伸ばす
- 戻る時も柔らかくコントロール
この使い方ができると、次のようなメリットがあります。
- 動きがなめらかになる
- 見た目が美しくなる
- 踊りやすくなる
タンジュの重要ポイント③|足を出していい方向は「3方向だけ」
タンジュで足を出していい方向は、次の3つだけです。
- 前
- 横
- 後ろ
斜めに出しているように見える場合でも、
実際には「体の向きが斜めになっているだけ」で、
足そのものは前・横・後ろのどれかになっています。
【初心者さん向けの注意点】
- 前と後ろは必ず「体の真正面・真後ろ」に出す
- 横は最初は少し前にズレてもOK
- 慣れてきたら「真横」を目指す
特に後ろのタンジュはズレやすいので、
自分の体の後ろにしっかり足が出ているかを意識しましょう。
タンジュ上達のための3つのまとめ
- ① 足の面を意識する
- ② 足裏は柔らかく使う
- ③ 出す方向は「前・横・後ろ」のみ
この3つを意識するだけで、
- タンジュの質が上がる
- 動きが安定する
- バレエ全体の上達が早くなる
という効果が期待できます。
まとめ|タンジュはバレエ上達の近道
タンジュはシンプルな動きだからこそ、
- 足の向き
- 足裏の使い方
- 出す方向
この基礎が正しく身についているかどうかで、
今後のバレエの上達スピードが大きく変わります。
ぜひ、毎回のレッスンで今回ご紹介した3つのポイントを意識しながら、
丁寧にタンジュを行ってみてください。
必ず体の使い方が変わり、踊りやすさも実感できるはずです。