今回ご紹介するのは、バレエの回転テクニックのひとつ
**「ストゥニュー(Stourné)」**です。
見た目はシンプルなのに、実はとても奥が深い動き。
軸・腕・顔・足の通し方を正しく理解することで、驚くほど美しく踊れるようになります。
ストゥニューとは?基本の意味と特徴
ストゥニューはフランス語で
**「支える・支えながら回る」**という意味を持つ動きです。
一見、両足で立っているように見えますが、
実際には片足が軸となって身体を支えながら回転しています。
「ピケ・ストゥニュー」として覚えるのがポイント
一般的に使われるストゥニューは、
実は 「ピケ+ストゥニュー」 が組み合わさった形です。
▶ ピケとは?
足を上から床に突き刺すように出す動き
ピケ・アラベスクなどでも使われる基本テクニック
この「ピケで立つ」動作が入るからこそ
✅ 軸が安定
✅ 回転がシャープ
✅ 美しく見える
という効果があります。
ピケ・ストゥニューの動きの流れ(足の使い方)
5番ポジションからスタート
進行方向の足を横に出す
ピケで床に突き刺すように立つ
後ろ足を前5番に入れる
そのまま 180度回転
回転後は
後ろ足が軸
前足は45度で軽く浮かせる
👉 両足に体重を乗せ切らず、
軸足にしっかり重心を乗せることが最大のポイントです。
腕の動き(オーソドックスな形)
基本の腕の動きは以下の通りです。
スタート:アンナバー
横に足を出すと同時に腕が開く
回転中は アラベスクアーム
回転後に アンオー で整える
✅ 腕も足と同じタイミングで
✅ 下から自然なカーブを描くように動かす
ことで、非常に上品な印象になります。
顔の付け方(スポッティング)
スタートは進行方向を見る
足がクロスした瞬間に
顔は正面へ最後は再び前を向いて終わる
✅ ストゥニューは
「回っても最後は正面で止まる」のが美しく見えるポイントです。
✅ ストゥニューが綺麗に見える最大のコツ
👉「クロスしてくる足」に注目!
良い例:
足が自然にクロスしてスッと通る悪い例:
足が横に流れたり、開きすぎると
❌ お尻で回っているように見える
❌ 回転が小さく見える
まずは
✅ 小さく
✅ 丁寧に
✅ 正確なクロス
を意識して練習しましょう。
まとめ|ストゥニューは分解練習が上達の近道
足の動き
腕の動き
顔の付け方
この3つを一つずつ分けて練習することで、
誰でも必ず美しいストゥニューができるようになります。
今回ご紹介したのは
**「ピケ・ストゥニュー」**ですが、
他にもさまざまなバリエーションがあります。
今後の解説もぜひお楽しみに✨