ロンド・ジャンブ・ア・テールの動きで
**「腕と顔の向きが分からない」
「なんとなく不自然に見える」
と悩んでいませんか?
実はこの動き、足よりも“腕と顔の付け方”で美しさが大きく変わるテクニックです。
今回は、初心者さんでもすぐ実践できる
ロンド・ジャンブ・ア・テールの正しい腕と顔の付け方・コーディネーションのコツを分かりやすく解説していきます。
ロンド・ジャンブ・ア・テールとは?
ロンド・ジャンブ・ア・テールとは、
足を床に沿わせながら円を描くように回す動きのことです。
バーレッスンでもセンターレッスンでも頻繁に登場する基本動作ですが、
足はできるのに
腕と顔がバラバラ
なんだか動きがぎこちない
と感じる方がとても多いテクニックでもあります。
多くの人が迷うポイント
ロンド・ジャンブ・ア・テールで特に迷いやすいのが、次の2点です。
腕はどこを通ればいいの?
顔はどのタイミングでどこを見るの?
この2つが合っていないと、
✅ 動きが分断されて見える
✅ 不自然に見える
✅ 音楽と合わなくなる
という状態になってしまいます。
美しく見せる最大のコツ
✅ 手のひらと顔の「向き(面)」を必ずそろえる
ロンド・ジャンブ・ア・テールを自然に美しく見せる一番のポイントは、
「手のひらの向き」と「顔の向き」を常に一致させることです。
手のひらが斜めを向けば → 顔も斜め
手のひらが上を向けば → 顔も上
手のひらが外に開けば → 顔も外へ
この「面の一致」があるだけで、
✅ 動きが一体化
✅ しなやかさが一気にアップ
✅ プロっぽい印象
になります。
腕の正しい通り道
基本となる腕の流れは次の通りです。
呼吸を入れて準備
アン・バーからスタート
腕は体の中心を通って外へ
最後は斜め方向へ開く
この時に大切なのは、
✅ 肩に力を入れない
✅ 背中が丸まらない
✅ 手だけで動かさず、背中から腕を動かす
という3点です。
顔の付け方の基本ルール
顔の使い方で最も注意したいのは、
❌ 首だけで無理に顔を動かす
⭕ 手のひらと一緒に顔の面も動かす
という点です。
正しい顔の付け方のポイントは、
手のひらの向きと顔の向きを常にリンクさせる
首だけでなく、背骨全体で向きをつくる
後頭部からやさしく引き上げる意識を持つ
これだけで、表情が硬くならず、自然な動きになります。
フォンデュ・プリエと合わせた練習法
腕・顔・脚のタイミングをそろえるためにおすすめなのが、
フォンデュやプリエを使った練習です。
練習の流れは以下です。
プリエで沈む
腕と顔を同時に動かす
指先と視線のゴールを一致させる
この練習を繰り返すことで、
腕・顔・脚の動きがバラバラにならない
音楽に自然と合う
動きがなめらかになる
という効果が得られます。
後ろから前に回すときの注意点
足を「後ろ → 前」に回す場合は、次の点に注意しましょう。
腕は体の中心を通す
手のひらと顔は常に同じ方向を向く
上半身を真っ直ぐにし過ぎない
特に大切なのが、
✅ 脚を後ろに出す分、上半身もわずかに前へ傾ける
という意識です。
これにより、全身のラインが美しくつながります。
クオリティが一段上がる応用テクニック
さらに表現力を高めたい場合は、
アロンセに入る前に一瞬「沈む」動きを入れるのがおすすめです。
小さく沈む
そこから一気に開く
このワンクッションを入れるだけで、
音楽により合う
動きがダイナミックになる
舞台映えする踊りになる
という効果があります。
まとめ|迷わず踊るための重要ポイント
最後に、ロンド・ジャンブ・ア・テールの
腕と顔の付け方の重要ポイントをまとめます。
✅ 手のひらと顔の向きは必ずそろえる
✅ 首だけで顔を動かさない
✅ 背中から腕を動かす
✅ 足に合わせて上半身も自然に傾ける
✅ 曲調によって動きをシンプルにもダイナミックにも使い分ける
このポイントを意識するだけで、
ロンド・ジャンブ・ア・テールは格段に美しくなります。