みなさんはうまくバレエで疲れた身体のケアできていますか?
うまくケアができず疲れた身体のままではバレエも日常生活さえも楽しめませんよね。今回はバレエと疲労回復についてのおはなしです。
そもそも疲労とはどんなものでしょうか?
疲労とは、仕事や運動などの身体活動や精神的活動により活動の右翼が低下した状態をさします。バレエのレッスンでは、身体活動はもちろん精神的にも集中力が必要ですね。
レッスンの後は疲労感や活動能力の低下を感じている人が多いのではないでしょうか?
疲労自体は悪いものではありません。しっかりレッスンに集中してよく動けている証拠です。ですが、疲労を感じたときにすぐに疲労回復ができなければ翌日に疲れを引きずったり、慢性的な疲労になってしまいます。慢性的な疲労が続くと集中力の低下やパフォーマンスの低下、怪我の多発など、バレエをしている人にと手はゆゆしき問題になってしまいます。
バレエを楽しく健康的に続けるためにも、適切な休養をとり上手に疲労回復をはかることが大切です。
休養には積極的休養と消極的休養がある
近年、アスリートの世界でも休養の大切さが言われています。疲れているときこそ、身体を動かし積極的な疲労回復方法をとるということですね。トレーニングだけではなく、正しい疲労回復をはかることで最高のパフォーマンスを引き出せるそうです。
休養には2種類、「消極的休養」と「積極的休養」があります。
「消極的休養」とは、簡単に言うと身体を動かさない、横になったり睡眠をとったりするなどの休養法です。一方「積極的休養」とは、軽い運動やマッサージ、ストレッチなどをする休養法です。血行を良くし、酸素を循環させることで疲労回復を試みます。
積極的休養のススメ
なぜ積極的休養が注目されているのでしょうか?
運動やデスクワークをした後に、消極的休養と、積極的休養のグループに分けて血液中の乳酸量を調べたデータによると20分後の結果は、積極的休養グループで70~80%の回復、消極的休養グループで20~30%の回復という結果になったそうです。
この結果から積極的休養の方が約2倍のスピードで疲労回復が進むことがわかります。
みなさんも疲れたときに、1日横になって休んでいたけどなかなか疲れが取れなかったり、疲れていたけれど身体を動かしているうちに不思議と疲労感が消えていった経験はありませんか?
私も休日に休みだからといって1日中ごろごろしていると余計に疲労感を感じてしまうことがあり、なるべく買い物だけでも外に出て歩いたりするようにしています。
積極的休養の種類
では具体的に積極的休養とはどのようなことをすれば良いのでしょうか?今回はバレエに適した積極的休養をご紹介します。
レッスン前後のストレッチ
基本的なことなので、既に実践している人も多いかもしれませんがこれも立派な積極的休養です。レッスン前のストレッチはもちろん大切ですが、特に疲れているレッスン後にも少しでも良いのでストレッチをして帰るだけで、より疲労回復効果が上がります。
寝る前にセルフマッサージをする
家に帰った後、ごはんを食べて…お風呂に入って…すぐ寝ていませんか?寝る前に、今日はこのカ所が特に疲れたな〜と思う場所があれば、クリームやオイルなどを使ってセルフマッサージをしてみましょう。
私は疲れている時期こそ、多少睡眠時間を削ってでもマッサージをしてから寝ています。そうすることで次の日の楽さが全然違ってきますよ。
ヨガやピラティスなど
バレエを習っている人ならば、馴染みがある方もいるかもしれませんがヨガやピラティスもとてもいい積極的休養になるでしょう。ヨガとピラティスは似ていると思っている方もいるかもしれませんが、全く違うのでそれぞれ自分に合ったものを見つけてみてください。ゆっくり身体を動かすことで身体を動かす感覚も掴めるので、バレエにもプラスの効果を発揮してくれるでしょう。
またジャイロキネシスやジャイロトニックなどもオススメです。
プールや海に行く
泳ぐことも積極的休養のひとつです。何も水泳選手のように泳ぐ必要はありませんよ。海やプールに行ってただ入ってゆっくり身体を動かしたりリラックスしてみましょう。
疲労回復には適度に身体を動かすことが大切です。
また、栄養バランスや精神的疲労を回復するためにも好きなことをする息抜きの時間も必要です。学業とバレエの両立や、家庭とバレエの両立は大変かもしれませんが、自分のための時間を少し取れるならば「消極的休養」ではなく「積極的休養」を取り入れてみてはいかがでしょうか?