バレエのフラッペでつまずきやすいのが、**イントロ部分にあたる「プレパレーション」**です。
テンポが速く、動きも複雑なため、苦手意識を持つ方も多いポイントですが、実はここを理解するとフラッペ全体が一気に安定します。
この記事では、動画で解説されている3種類のプレパレーションを、初心者にも分かりやすくまとめました。
プレパレーションが難しく感じる理由
プレパレーションが難しく感じる主な理由は以下の通りです。
動きが速く、焦りやすい
カウントの取り方が分かりにくい
クラスでは部分練習の時間が少ない
動きの意味を理解しないまま真似してしまう
特に最初の4カウントの取り方を間違えると、その後のフラッペ全体が崩れてしまいます。
フラッペのプレパレーションは「3種類」
今回の解説では、以下の3パターンのプレパレーションを紹介しています。
① くるぶしにセットするタイプ
② 空中につま先を上げるタイプ
③ クペに入るタイプ
それぞれ使われ方や動きのつながりが異なるため、正しく理解することが大切です。
【1つ目】くるぶしにセットするプレパレーション
最も基本となる形です。
ポイント
5番ポジションで準備
1で止まり、2で腕を上げる
3で両手・両足を開く
4でくるぶしにフレックスでセット
つま先は丸めず、指を引き上げて足裏を広げる
膝が前に出すぎないよう、股関節からターンアウト
この形は、そのままフラッペへ直接つながることが多いプレパレーションです。
【2つ目】空中につま先を上げるプレパレーション
最後につま先を空中に持ち上げるタイプです。
ポイント
基本の流れは1つ目と同じ
最後に片足を空中に持ち上げる
内股にならないよう注意
外から回す意識でターンアウトをキープ
この形は、ダブルからフラッペにつなぐ構成で使われることが多く、動きが少し前に食い込んでくるのが特徴です。
【3つ目】クペに入るプレパレーション
クペの形にセットする応用パターンです。
ポイント
つま先を伸ばしたままクペにセット
腕も同時に下へ下ろす
手はロボットのように動かさず、少し遅らせて柔らかく
足首を巻き込むようにセットする
この形は、プティバットマンからフラッペにつながる構成で使われることが多い動きです。
動き出す前の「心構え」が上達のコツ
プレパレーション成功の最大のポイントは、音が鳴る前から準備しておくことです。
「次は2から動く」とあらかじめ意識する
5番で静かに待ち構える
音が鳴った瞬間にすぐ動き出せる状態を作る
これだけで、焦りや失敗が一気に減ります。
プレパレーションは「理解すれば誰でもできる」
動画内でも繰り返し伝えられている通り、
プレパレーションは感覚ではなく、構造として理解すれば必ずできる動きです。
動きの順番を理解する
関節ごとの役割を知る
カウントと音楽を正しく合わせる
これを意識すれば、フラッペ全体の安定感が大きく変わってきます。
まとめ|プレパレーションが変わればフラッペが変わる
今回のポイントを簡単にまとめると、
フラッペの安定は最初の4カウントで決まる
プレパレーションには3種類の形がある
形ごとにつながる動きが違う
音が鳴る前の「準備」と「心構え」が超重要
プレパレーションを制する者が、フラッペを制します。
次回のレッスンで、ぜひ意識して試してみてください。