バレエのアレグロ(速いジャンプの動き)の中でよく登場する「パデシャ・パドブレ」。
テンポが速く、足が絡まりやすいため、初心者さんがつまずきやすいテクニックのひとつです。
この記事では、
パデシャ・パドブレの基本構造
足の運び方のポイント
美しく見せるコツ
自主練習の方法
を、動画内容をもとに分かりやすく整理して解説します。
パデシャ・パドブレとは?
「パデシャ」と「パドブレ」をつなげた動きのことです。
センター練習やアレグロの中によく登場し、ジャンプと足さばきが連続します。
特徴
テンポが速い
空中で足の入れ替えがある
音に遅れやすく、足が絡まりやすい
初心者さんにとっては、
「何が起きているのか分からないまま終わる動き」になりがちです。
基本の流れ|パデシャ・パドブレの動き方
① 5番ポジションからスタート
両足をしっかり5番にセット
プリエ(膝を曲げる)で準備
② 後ろ足で床を蹴ってジャンプ(パデシャ)
後ろの足で床をしっかりプッシュ
両足が一瞬「空中」に浮く
このとき足の形をコンパクトに作る
③ 着地からパドブレへ移行
前の足が着地すると同時に
後ろ足がすぐ動き出してパドブレへ
👉 この
「パデシャの終わり」と「パドブレの始まり」
が一番大切なポイントです。
失敗しやすいポイント
初心者さんがつまずきやすいのは以下の点です。
ジャンプが大きくなりすぎる
空中で足の形が作れない
着地と次の動きのタイミングがズレる
重心がブレてしまう
これらがあると、
動きが遅れて見える
バタバタした印象になる
音に乗れない
という状態になってしまいます。
美しく見せるコツ①
パデシャは「小さく・鋭く」
ジャンプは大きくしすぎず、
コンパクトに
鋭く
空中で一瞬でも「形を見せる」
これだけで一気に上級者っぽく見えます。
✅ ポイント
空中で足の形が「一瞬止まったように見える」
重心が上下に揺れすぎない
美しく見せるコツ②
パドブレのポジションを「止める」
パドブレで大切なのは、
前足をしっかり開く
膝を曲げる
その形を一瞬でも止める
右も左もこの「止め」ができると、
動きがシャープになる
雑に見えなくなる
踊りがスマートに見える
という効果があります。
他のステップにもつながる重要テクニック
パデシャ・パドブレは、
グリッサード
ジェッテ
小さなアレグロの連続
など、さまざまなステップの途中にもよく使われます。
つまりこの動きが安定すると、
アレグロ全体が踊りやすくなる
動きのつながりが自然になる
「上手に見える踊り」に近づく
という大きなメリットがあります。
自主練習のおすすめ方法
✅ まずは
ゆっくりテンポ
バーにつかまって
足の順番を正確に
✅ 慣れてきたら
少しずつテンポアップ
音楽に合わせて
止める・切り替えるタイミングを意識
👉 「床を蹴る → 空中 → 着地 → すぐ次」
この流れを体に覚えさせるのが最大のコツです。
まとめ|パデシャ・パドブレが上達すると踊りが変わる
パデシャ・パドブレはアレグロの重要ステップ
足が絡まりやすいが、構造はシンプル
「小さく鋭く跳ぶ」
「ポジションを一瞬止める」
この2つで見た目が大きく変わる
コツコツ練習すれば、
確実に“できる動き”に変わっていきます。