日々のバレエレッスン、いつも楽しく集中して出来ていますか?
いつもあるレッスンをいつものように、何となくで受けてしまったり。メリハリがなかなかつかなかったり。周りと比べて落ち込んでしまったり。モチベーションの低下は誰もが通る道だと思います。今回はモチベーションを上げて楽しくバレエを続けるための方法をいくつか提案していきます。
慣れを解消する
人によって頻度は様々ですが、日々のレッスンを続けていくと慣れがやってきます。いつもの場所いつもの先生といつものメンバーで続けていると、「まぁこれくらいできたらいいかな」と思ってしまうこともありますよね。「今日はあんまり調子良くないから」と言い訳しちゃったり。慣れることは悪いことばかりではありません。あなたが日々のレッスンを頑張っているからこそ、基礎が身について考えなくてもできることが増えてきているのかもしれません。
ですがそれと同時に何となく「できているつもり」になっている可能性も高いのです。慣れは誰にでもやってくるもの。それは例えプロでも一緒。日々素敵なダンサーに囲まれて仕事をしているダンサーでも慣れてしまってモチベーションが上がらないこともあります。
そんな時にどうやって慣れを解消すれば良いのか。まずはよく言われる「初心に返る」ことをしましょう。胸に手を当てて、バレエを始めた時のワクワク、舞台に上がったときの高揚感、出来なかったことが出来るようになったときの達成感を思い出して見ましょう。
あなたはバレエをしている時のどんな瞬間にワクワクを感じますか?
また、単純にバレエが出来ている日常にも改めてありがたみを感じてみましょう。あなたが今こうして踊れているのは、あなたの健康や精神的な安定、プライベートや仕事の安定、色々な物の上に成り立っているものだと思います。そうすると、こうして好きな事を出来ていることに幸せを改めて感じるのではないでしょうか?
Instagramを活用しよう!
ここで私のモチベーションを上げる方法を1つご紹介します!
皆さんはInstagram使っていますか?写真や動画を投稿できるSNSで、世界中でたくさんの人が利用しています。もちろん、世界中で多くのバレエダンサーもInstagramを利用しています!私は朝やレッスン前のストレッチ中にInstagramで世界中の美しいバレエダンサーの写真や動画を見てモチベーションを上げています。多くのダンサーが舞台動画もそうですが、トレーニング動画やレッスン動画、リハーサル動画もあるのでとっても興味深いですよ!
そしてこれにはもう一つ作用があります。百聞は一見にしかず、とよく言いますが美しいプロのダンサーを見ていると自然に体の使い方が分かってくるようになります。レッスン前に見ることで、これから使うべき筋肉にぴっとスイッチが入っていつもより動きやすい様に感じます。そして脳内の新鮮な美しいイメージと共に楽しくレッスンにのぞめますよ。Instagramの中の美しいダンサーを見ながら自分も彼、彼女になりきった気分になってみましょう!
小さな目標を設定する
毎回のレッスンでひとつ今日のポイントを設定してみましょう!この目標設定は慣れの解消にも役立つ方法です。
例えば、
- 腕の使い方
- もっと細かい指先の動き
- 肘の使い方
- 顔の付け方
- ターンアウト
- 膝を伸ばす
…などなど。どれかひとつ目標を設定してレッスンに望んでみると普段は気づけない新しい発見があったり新鮮みを味わえます。慣れない内はノートをつけるのも良いでしょう。レッスン後に今日のポイントについての反省会をしてみてくださいね。ひとつのことに集中して見ることで上達も出来ますのできっと数ヶ月後には、変わっている事を実感できると思います。
また誰かと比べることによってあなたのモチベーションに繋がるのであれば、それも良い方法だと思います。ですがそれはポジティブなものの必要があります。「あの人に比べて私は出来ないからダメだ」と思うのではなく、「あの人のここが素敵だから私も出来るように頑張ろう!」というようなマインドに持っておこなってみてください。誰かと比べるのであれば、以前の自分と比べるのもひとつの方法です。以前の自分と比べて、あなたはどんなことが出来るようになりましたか?これからどんなことを出来るようになりたいですか?
劣等感との向き合い方
レッスンをしていると、どうにも周りが気になって劣等感を感じてしまう。という方は結構多いものです。劣等感を感じてしまうと自分が情けなく思えたり、楽しく踊れなくなり、動きも萎縮してますます動きが堅くなってしまいますね。ですが、劣等感は持たなくて良いものです。他人はあなたが思っているほどあなたのことを見ていないもの。
レッスン中はほとんどの人が自分の事に集中しています。私も自分の重心の確認やアームスの動き方などに集中していてあまり見ていないことが多いですよ。また、見ていたとしても他の人の動きを見て自分の動きと照らし合わせ良いところを盗もうとしたり、自分も出来ているか確認すると言う程度。
もし直接なにか言ってくる人がいても、同じ生徒から言われても気にすることは無いと思います。レベルが違うのは当たり前ですしバレエは勝ち負けではありません。もしどうしても人間関係で合わない人がいるときには、教室を変えてもいいんです。
あなたのモチベーションが保たれ、楽しくバレエを続けることが一番大切ですよ。
自分の長所を伸ばす
バレエのレッスンをしていると、先生から様々な注意を受けますね。「膝が曲がっている」「肩上げないで」「釜脚にしないで」などなど… その注意を守って気をつけながら日々のレッスンをすることはとても大切なことです。ですが、注意されたことを直そうと必死になってレッスンが面白くないものになっていませんか?
注意は得てして悪い面を言われることが多いかと思います。その悪い面ばかりを覚えすぎていると、楽しいはずだったバレエもいつの間にか悪いところをひたすら直す作業になってしまいます。
そんな風になってしまったときは、あなたの得意な面、長所を見つけて見てください。あなたは何が得意ですか?たまには短所を直すだけでなく、長所を伸ばす事にも熱を注いでみましょう。得意なことはやっていて楽しいですよね。
多くの方が短所を直すことの方を重視されますが、長所を伸ばす事と重要度はさほど変わらないと私は思っています。むしろ、オーディションなどの場面では長所をアピールすることこそが武器になります。そのために長所を磨いておくことはとっても大事。
ですので、モチベーションが下がってしまった日には、自分の得意なこと長所を伸ばす事に視点を向けてみましょう。
まとめ
誰でも、何に対してでもモチベーションをずっと維持し続けることは難しいことです。
でないやる気はいつまで経っても出ません。笑 そんなときはとりあえずやってみることも大切です。プライベートで落ち込んでいても動いてみるといつのまにか楽しくなっていたり。その反対にどうしてもバレエがつらいときは頑張りすぎないこともひとつの方法です。
私も怪我で思うように踊れなかったとき毎日のレッスンが苦痛でバレエ人生で初めて辞めたいと思ったことがありました。その時は、早く復帰したいという焦りで頑張らなければ。という思いに支配されていてそれが結果的に自分を苦しめていました。それに気付いてから頑張ることを一度辞めると、またバレエを踊りたくなっていました。
みなさんもバレエは楽しくて始めたはず。自分のモチベーションを管理しつつ、どうやったらバレエを楽しめるのか、という事を考えてみてください!それが上達へ繋がると思っています。