バレエレッスンで毎回使う「バー」。
実はこの バーの持ち方ひとつで、踊りの安定感・美しさ・上達スピードが大きく変わります。
「距離はこれで合ってる?」「腕の角度が正解かわからない…」
そんな初心者さんの悩みを解消するために、正しいバーの持ち方をわかりやすく解説します。
バーの持ち方で踊りが変わる理由
バーは単なる「支え」ではありません。
正しい持ち方ができると、次のような効果が出てきます。
バランスが安定する
姿勢が美しく見える
体の軸がぶれなくなる
音に合わせた動きがしやすくなる
上半身と下半身が正しく連動する
つまり、バーの持ち方は上達の土台になる重要ポイントなのです。
片手バーの正しい持ち方【基本編】
まずは、片手でバーを持つときの基本から解説します。
✅ 正しい手順
バーの横に立つ
正しい「アン・バー」のポジションをつくる
肩から肘までは固定する
肘から先だけを返して、やさしくバーに下ろす
この形にすると、無理のない自然な腕の位置になります。
バーとの正しい距離の取り方
そのままだと バーに近すぎる状態になりやすいため、次の調整が必要です。
✅ 距離調整のポイント
バーから 少し後ろに下がる
両腕の使い方が 左右対称になる位置を探す
上半身が前に倒れない距離をキープ
これによって、
見た目の美しさ・姿勢の安定・踊りやすさが一気に向上します。
レッスン前に必ずやるべき準備
よくある失敗が、音楽が始まってから位置を直すことです。
✅ 事前準備のポイント
音が始まる前に 立ち位置と距離を必ず確認
「合ってるかな?」と迷いながら動かない
セットしたらプレパレーションへ入る
準備が踊りの質を左右します。
両手バーの正しい持ち方
両手バーの場合も、基本は片手と同じ考え方です。
✅ 正しい形
肩から肘までは固定
肘から先だけを返してバーへ
自然に腕を下ろした位置に、ちょうどバーが来る状態が理想
両手バーの距離調整の注意点
距離が合っていないと、次のような崩れが起こります。
遠すぎる → 体が前に倒れる
近すぎる → 肩や腕に余計な力が入る
✅ 正解のポジション
体がまっすぐ立ったまま
腕だけが自然に下りてバーに触れる位置
横から見ても前に傾かない
よくあるNGな持ち方
初心者さんに特に多い間違いがこちらです。
肘が下を向いている
脇を潰してバーを押してしまう
二の腕の筋肉が使えていない
この持ち方では、
腕が不安定になる
細かい動きに対応できない
見た目も美しくならない
というデメリットが出てしまいます。
正しく持つと何が変わる?
正しい持ち方をするだけで、こんな変化が起こります。
二の腕と脇の筋肉でしっかり支えられる
上半身が安定する
動きがスムーズになる
立ち姿が一気にバレエらしくなる
踊りの質がワンランク上がる
ほんの小さなポイントですが、効果は絶大です。
まとめ|バーの持ち方は上達の最短ルート
最後に、今回のポイントを整理します。
バーの持ち方で踊りの安定が大きく変わる
肩から肘は固定し、肘から先だけを返す
バーとの距離は「自然に腕を下ろした位置」
音が始まる前に立ち位置を必ずセット
NGな持ち方は脇を潰す、肘を落とす形
正しく持つだけで、見た目・動き・安定感が激変