日本人はO脚の人が多いと言われていますが、バレエをしている方はO脚が少ないと思いませんか?まっすぐきれいにに伸びた足はうらやましいものです。
そんな綺麗な足に少しでも近づけるため、O脚の原因と、なぜバレエがO脚改善に効果的なのかを説明します。
O脚のタイプ
O脚の要因としては先天的なものと、後天的なものがあります。
先天的なO脚は、生まれた時点で骨自体が湾曲していたり、関節が変位しているものです。先天的なO脚の改善は難しいと言われています。
後天的なO脚は、生まれた後にO脚になっていくものです。一般的に言われるO脚とはこれを指し、ある程度改善可能です。
さらにこの後天的O脚には2つのタイプに分けられます。
- まっすぐに立った時、膝が内側を向くタイプ
- まっすぐに立った時、膝が外側を向くタイプ
タイプ別にみる原因と改善ポイント
①膝が内側を向くタイプ
女性、子供のO脚はほとんどがこのタイプです。腰が反り、骨盤が前傾することが原因で、股関節が内向きに入ってしまいます。そのため、膝も内側を向き、重心が外に逃げるのでO脚となります。
このタイプの人は、特徴として足を揃えて立った時に、つま先同士を付けて立つ傾向にあります。
改善ポイント
②膝が外側を向くタイプ
老人に多いO脚のタイプです。骨盤が下に落ちてしまい(骨盤が後傾)、膝が伸びないために重心が外に逃げてO脚となります。
改善ポイント
このように①②のタイプどちらにも共通して言えることは、骨盤の前傾や後傾を取り除き、内ももを鍛えていくというのがO脚改善で大事なポイントといえるでしょう。
O脚を改善に導くバレエの基本姿勢
バレエの正しい基本姿勢をとることによって、もともとのO脚を目立たない程度にまで改善したり、O脚を予防したりといった効果が期待できます。
O脚に有効な正しいバレエの基本姿勢
腰を反らさない | 背骨の湾曲をできるだけフラットな状態に保つ |
正確なターンアウト | 股関節の部分から足を外旋させる動き |
膝を伸ばす | できるだけ前ももの筋肉を使わず伸ばす |
上体の引き上げ | 上体が引きあがることで重心をコントロールできる |
このように骨盤の傾斜を取り除き、ターンアウトや膝を伸ばすために内ももを使う、という先述したポイントが基本姿勢でおさえられます。バレエの基本姿勢は意外と難しいものですが、この基本姿勢にこそO脚改善の要素が詰まっています。バレエで足が綺麗な方は、この基本姿勢を日々実践していて、重心が外に逃げることがないのです。
日常生活に取り入れることでより効果的に
バレエの基本姿勢はO脚に有効とお伝えしましたが、バレエレッスンのみでの改善は難しいです。なぜなら、1週間(168時間)の内、バレエで姿勢を気にする時間は、週2回のレッスンでもたった3時間ほどです。168時間の内3時間頑張っても、残りの165時間で戻ってしうからです。
戻りを少なくするためにも、日常生活での意識が大事となります。バレエで得た正しい姿勢を日常生活にも取り入れることのよって、より効果的にO脚を改善していくことが可能となるのです。
やり方はできる範囲で大丈夫です。
・立っているときに腰を反らさず、つま先を外側に向ける。
・重心が外にいっていると感じたら中心に戻す。
など日常生活に取り入れられる範囲で実践していくといいでしょう。
また、横の開脚はしっかりできるようにしておくと効果抜群です。開脚は股関節を正常な位置に戻してくれるので、正しい姿勢の助けになります。レッスンのない日でも開脚運動を日常化するといいです。
このように毎日少しづつ、根気よく続けることでO脚は改善していきます。O脚は身体の使い方、日常生活のくせ、運動不足など、複合的要因から起こってきます。バレエの基本姿勢を押さえて、美しい足を目指しましょう!