バランセとは、バレエの中でとてもよく使われる**ワルツステップ(3拍子の動き)**のことです。
「ワン・トゥ・スリー」のリズムで弾むように動くのが特徴で、アンシェヌマンや振付の中でも頻繁に登場します。
この動画では、
✅ バランセの基本
✅ 足の運び方
✅ よくある3種類のバランセ
を、バレエ初心者さんにも分かるように丁寧に解説しています。
バランセの基本リズムとは?
バランセは以下のリズムで動きます。
「1・2・3」「1・2・3」のワルツリズム
すべて同じ強さで踏むのではなく
→ 1拍目(ワン)を少し深く踏み込むのがポイントワルツ特有の「ふわっと弾む」ニュアンスをここで作ります
見た目を美しくするポイント
「123」ではなく「ワン・トゥ・スリー」と意識
1拍目に体重をしっかり乗せると、動きが滑らかになります
バランセの足の使い方【基本】
バランセでは、かかとをつく足・つま先立ちになる足がはっきり分かれています。
基本のルール
1拍目(ワン):
かかとまでしっかりつく2・3拍目(トゥ・スリー):
つま先立ち(デミポワント)になる
さらに大切なのが、
リズムを取っていない足は
✅ つま先を伸ばす
✅ 足首の「窓」がきれいに見えるように出す
これだけで、グッとバレエらしい足になります。
① 横に移動する【基本のバランセ】
最もオーソドックスなバランセです。
動きの流れ
後ろの足を「エンド」で横に出す
足が床についたところが「1」
後ろ足がつくのが「2」
前の足で踏み替えるのが「3」
ポイントまとめ
1は かかとまでしっかり踏む
2・3は つま先立ち
反対の足は つま先を伸ばして横にスライド
足首の「窓」をきれいに見せると◎
速いテンポのバランセで気をつけること
実際のレッスンや舞台では、バランセは速いテンポで入ることが多いです。
速い場合の特徴:
2・3が小さくなりやすい
足を大きく伸ばす時間が少なくなる
それでも必ず意識したいのが、
✅ 最初の「1」でしっかり伸びる・踏み込む
✅ 後ろ足のつま先をきちんと伸ばす
この2つだけ守ると、スピードが速くても綺麗に見えます。
② 前後に動く【前後バランセ】
横ではなく、**前→後ろ→前…**と移動するバランセです。
特徴
基本の足の構造は横バランセと同じ
右足前で始めたら、ずっと右足前のまま前後に動く
左右対称ではなく、同じ向きのまま前後に動くのが特徴
ポイント
体の向きは斜めをキープ
1はかかとまで踏む
2・3はつま先立ちで軽やかに
③ 斜めに進む【ディアゴナル・バランセ】
教室を斜めに使って進む、少しレベルの高いバランセです。
特徴
進む方向は ずっと同じ
前を向いても、後ろを向いても 同じ方向へ進み続ける
足は基本的に 後ろ足から出す
難しいポイント
リズムを取っていない足が
→ クペを通って前にスーッと伸びる向きを変える時も「123」のカウントの中で回る
斜めバランセを美しく見せる最大のコツ【ターンアウト】
斜めバランセで特に重要なのが、
✅ 1拍目(ワン)のポーズの形
ここで、
足の横のラインが前から見えてしまう
→ 内股になっているサイン
→ ターンアウトが崩れてしまう
正解は、
横のラインが前から見えない
股関節からしっかりターンアウトできている状態
「ワン」での立ち姿が綺麗だと、それだけで“できている人”に見えます。
まとめ|バランセ上達のポイント
最後に、今日の重要ポイントをまとめます。
バランセは ワルツリズム「1・2・3」
「1」はかかとまでしっかり踏む
「2・3」はつま先立ち
リズムを取らない足も つま先を伸ばす
横・前後・斜めの3種類を理解するとバランセが一気に分かりやすくなる
斜めバランセでは ターンアウトと1のポーズが最重要